おすすめ度 ★★★★★
対象レベル (偏差値) | 教科書マスター ~ (55) |
到達レベル (偏差値) | ~ 難関大学・地方国公立大学医学部合格レベル (65) |
大学への数学 1対1対応の演習とは
東京出版から出ている有名参考書の一つです。
以下のように6冊の分冊となっております。
分野 | 価格 |
---|---|
数学Ⅰ | 1,210円(税込) |
数学Ⅱ | 1,650円(税込) |
数学Ⅲ(微積分編) | 1,540円(税込) |
数学Ⅲ(曲線・複素数編) | 1,210円(税込) |
数学A | 1,210円(税込) |
数学B | 1,210円(税込) |
本書の構成
以下の3部構成になっています。
- 要点の整理
- 例題
- 演習題
・要点の整理
分野ごとに、問題を解くために知っておくべき用語・定義、定理などがまとめてあります。 教科書の内容と入試のギャップを埋めるための情報も掲載されているので必ず確認しておきましょう。
・例題
例題ごとに学習テーマが明確になってます。そのテーマに関する重要手法、定石が例題のすぐ下にコンパクトにまとめてあります。解答は、実戦的なものになっているので記載された解答を真似していきましょう。
・演習題
演習題には、例題と同テーマの同難度~やや難しめの問題があります。例題で学習した知識、解法が身についているかを確認できます。難易度と目標時間が設定されています。
おすすめポイント
- 解説、解法が実践的で応用力が確実に身に付く
- 難関大学入試標準レベルを完全網羅
解説、解法が実践的で応用力が確実に身に付く
例題の下にある解説や解答の右側の解説が本当に素晴らしいです。応用問題を解くための基礎知識がコンパクトにまとめられています。解答は書き方を真似し、再現できるようにしましょう。やりこめば一部の難問奇問を除き、解法の方針を立てられるはずです。
難関大学入試標準レベルを完全網羅
例題の出典を見ると本当に難関大学の入試問題が解けるようになるの?と不安に思う人もいるかもしれません。
しかし、断言できます。
問題なしです!
一つのテーマを習得したら入試問題に取り組んでみてください。不思議と解放の方針が浮かび、あとは計算ですよ。もちろん融合問題はその分野も習得してから取り組んでくださいね。
1対1対応の演習の使い方
①要点の整理を熟読
②例題に取り組む
③余裕があれば演習題に取り組む
取り組む順番は上のようにしてください。
まず①要点の整理を紙とシャープペンを用意し、実際に手を動かし記載されいる内容が理解できているか確認する。もし、この段階で理解できない内容がある場合は教科書レベルの参考書に戻って必ず確認してください。
その後②例題に取り組みます。まずは下の解説を見ずに5分考えてみてください。解放の方針が浮かんだらそのまま解き続けて下さい。解放が思い浮かばない場合は、解説と解答をみてしまって大丈夫です。そしてこちらも実際に手を動かしながら一つ一つ意味を理解しながら進めて下さい。
数学が苦手な人ほどここは時間がかかると思います。しかし、ここに時間をかけ、苦しんで理解することで大きく成長できます。頑張りましょう!!
もちろん、ここでも教科書レベルの参考書に戻ることも重要です。
気を付けてもらいたいのは
ここで絶対に諦めてはいけないということです。
なぜなら
この参考書をクリアすることが難関大学合格の一つの目標になるからです。
1対1対応の演習の注意点
巷でも言われていますがこの参考書は数学が苦手な人からすると少し取り組みにくいかもしれません。実際、私も数学が苦手でしたのでよくわかります。
理由はレイアウトが簡素であったり、解答の行間が少し省略される部分があったり・・・。特に苦手な人は少し苦労するかもしれません。
教科書が終わってからすぐ取り組むのは確かに危険です。
まずは『基礎問題精巧』、『黄チャート』、『青チャート』などどれか一冊を終えてから取り組むべきです。
目標大学が地方国公立大学の医学部、私立大学なら早慶なら必ずやるべき参考書だと思います。数学で差をつけたいのなら演習を増やす目的で『スタンダード演習』、『標準問題精巧』、そして難問対策として新演習等にも取り組むべきです。
逆に、目標大学が地方国公立大学の非医学部、私立大学なら非早慶の場合は無理に使用する必要はありません。他にも易しく書かれた良い参考書がたくさんあります。
1対1対応の演習/数学1 新訂版 (大学への数学 1対1シリーズ)